禁欲的な財閥総裁鷲見桐矢は、生まれつき純陽の体質のため30歳まで生きられない運命にあった。ある日、貧しい大学生夏木遙香が唯一彼を救える存在であることを知り、彼女を強引に妻として迎え入れる。初めは生き延びるための手段と見なしていた桐矢だったが、彼女が自身の命を犠牲にして治癒をもたらすことを知り、次第に遙香への愛が深まっていく。葛藤と愛の中で、桐矢は彼女を守るか、自らの生存を選ぶか、苦渋の決断を迫られるのだった…