野口宮(のぐち みや)はもともと帝の転生であったが、いろんなことを経て帝としての記憶が封印されていた。偶然の出来事で冬木の女王・神奈美沙(かな みさ)の命を救ったことがきっかけで、神奈美沙は野口宮を冬木神殿に迎え入れ、冬木を守らせようとした。二人で野口家のお爺様の誕生日祝いの宴に出席した際、野口宮が幼い頃から自分の家族に疎まれ、さらには席に着く資格がないと皮肉されていたことが明らかになった。野口家の傲慢さは、女王の信物すら軽んじるほどであった。これを見た神奈美沙は、野口宮を見下していた人たちに一矢報いるため、自らの正体を明かす決意をした。